MIDI POWER Pro5 裏ライナーノーツ

今回のPro5は“Bootsy”南部と“Ebi-chan”海老原が主に担当しました。というのも前回Pro4では“Boot”黒岩が大車輪の活躍をしてくれたので、「今回はちょっと楽をさせてあげよう」とのスタッフ一同の暖かい心遣い(?)によるものです。
また、ライナーノーツでは“Bootsy”“Ebi-chan”それぞれがコメントを、“Bootsy”は担当ライナーの部分でお分かりのように、徹夜明け早朝の約2時間を費やして、“Ebi-chan”はバングしすぎて頭がフラフラな時に書き上げてくれました。(笑)

ライナーノーツ冒頭でいきなり謝っているのですが(あまりライナーノーツで謝罪しているのは私も見た事ありません)、Pro3ライナーで書いてしまった「拝復・・・草々」に気づいたときには、本当に血の気が引く思いでした。(^^;
内輪話で恐縮ですが、私の伯父に大変厳しい国語の先生がいて、頭の中にその伯父さんの激怒顔が思いっきりクローズアップ!ものすごい口調で批難される自分がそこに・・・。
で、「載っちゃったけど、・・・謝ろう・・・」
皆さんも気を付けましょうネ!特に、親戚に恐い国語の先生がいる方は。(笑)

さて、このPro5は今までのシリーズ作品と比較するとハードロック色が濃くなっています。
「沙羅蔓蛇」というゲームタイトルにハマるということもありますが、“Ebi-chan”の持ち味の一つが思い切り出せた事とあいまって、彼がこのシリーズ・スタッフに与えた影響力も侮れません。

そして今回もDrumsネタをひとくさり。
私がこのPro5で唯一Drumsを担当した曲は、9曲目「 Conclusion〜Born the Wind 」です。この曲は、以前スタッフで「次回は何やろうか?」ミーティング(雑談)をやっていた際に出たアイデアを、“Bootsy”が具現化したものでした。
ほぼアレンジが出来上がった段階で“Bootsy”が「ちょっとDrums叩いて!」と持ってきたのがこの曲でした。
というのはちょうどその頃、Roland の「 V-Drum 」を購入したばかりだったのです。早速それでリアルタイム入力を試みました。ですが最初は思っているようなグルーブ感がなかなか出ず悩んでました。
結局、Drumsを別トラックで3take取り、その中からグルーブ感重視でベーシックトラックを1つ選んで、あとは別テイクの中の「おいしいオカズ(Fill-in)」をチョコチョコっと持ってきて基本ラインは出来上がりました。クオンタイズは一切掛けていません。というのは、クオンタイズを闇雲に掛けてしまうと、リアルタイム入力で入ったスネア等の細かいゴーストノートが消えてしまったり、グルーブ感が損なわれる危険性をはらんでいるからです。従って、ベーシックトラックはグルーブ感重視。
チョット前や後ろに行きすぎたアクセントのスネア等は、めんどくさいですが一つ一つ修正しました。

そして残る問題はドラムソロ。これはもう曲に合わせて「大オカズ大会」と割り切り、取りまくり、ステップ入力で修正。こんな事が出来るのがやはりMIDIの強みですネ。
ライナー中の「“Bootsy”の打ち込み講座」でも彼がGuitarのリアルタイム入力後の処理に関して触れているのと同様、Drumsの場合は特に「ゴミdata」と思えるようなノート情報でも、私は出来る限り残すようにしています。それが上記のような、グルーブ感のかなり重要なファクターになっている場合がしばしばあるからです。

今回の私からの一言は、Drumsのリアルタイム入力した情報に関しては、せっかく拾ったモノは捨てない・・・「貧乏性」で行きましょう!(^^)

入江"Anythin'" 茂明

USP