MIDI POWERリスナーの皆様へ

　みなさま方には、約？ヶ月ぶりにお耳を拝借いたします。

　なぜ「？ヶ月ぶり」かって？それは、今まで私たちが手がけてきたペースは、１年または１年半に１枚でしたが、ナント！今回はPro2の制作終了後すぐにお話が来まして７月後半から始まりました。

今回は１０月初めにレコーディング、その直後にマスタリング、１１月２３日の発売まできっちりスケジュールが決まっていまして「ナ、ナントカヤッテミヨウ・・・」ということで、もしこのＣＤが無事にお耳にかかっていましたら、それはめでたく「ナントカナッタ！」ということになります。ですが、もしそれより発売が遅れていれば・・・「ア〜ァ、ナントモナラナカッタ！」ということでしょうか。

　というのも、実はここで正直に申し上げますと、こうやって書いていますが、いま作っている真っ最中なのです。どうなるのでしょうか？本当にレコーディングに間に合うのでしょうか？いやきっとアレンジャー達が間に合わせてくれるはずです！きっとそうです！そうだと思います・・・ガ！

　そうだ、ここで前回のアンケートを送り返して下さったみなさまに感謝申し上げます。全部目を通させて頂きました。みなさんに「好きなトラック・ベスト３」の項目に書いて頂けてとても何ともうれしい限りです。コナミさんから戻ってきたアンケートハガキをお預かりしたときには「もしかしてこれって、良い評価をもらっているものだけ選んで渡してくれたのかな？」と思ったほどです。そのアンケートハガキを見ますと、原曲忠実バージョンをお望みの方もいらっしゃるようですが、前のアルバムを気に入っていただけた方もたくさんいらっしゃるようです。

　さて、今回のMIDI POWER Pro3は、「ポリスノーツ」です。「ポリスノーツ」は、ゲームに独特の世界観があり、MIDI POWERでもその世界観は崩さずに再現しようということになりました。ですので、今回はあまり思い切ったアレンジを施さず、まず原曲に忠実に近づけ、ソロパートなどで曲を膨らます方向性で作っています。

　そして今回の大目玉は、なんと矩形派の古川もとあき氏のGuitar Soloが入っている！ということです。「ポリスノーツ」制作直前に、とあるレコーディングで古川氏とご一緒したときに、「今度のMIDI POWERをやるときにギター弾いて下さい！」とお願いしたら、快く引き受けてくださいまして、今回登場となった次第です。曲は「LAVENDER」。このSoloパートはシンセギターで入力した状態そのままで、出来るだけ中身のデータをいじらない、取れたて新鮮生データでお届けしたいと思っています。（曲データもCD付属のデータ集として収録できるハズです。）

　最後に、ずっとこのシリーズでご一緒させていただいているプロデューサーの福武さん、今回から新たにコナミ・サイドのディレクターとして参加されました阿部さん、そしていつもながらお世話になっておりますStudio YOUの山本さん、さらにスペシャルゲストで参加頂きました矩形派の古川さんの温かいご協力に、心より感謝いたします。（やっぱりここだけ普通のライナーノーツみたいになってしまいますが。）

　みなさんからのお返事（アンケートハガキのご返送）如何で、もしかしたら今後古川さんのゲスト登場が増えるかもしれませんよ。

　それでは、いつもながら皆さんにこのアルバムを気に入っていただけることを念願しつつ、又お耳にかかる日を楽しみにしております。黒岩・南部・高橋も「くれぐれも宜しく伝えて欲しい」と申しておりました。

　お返事お待ちしております。

敬具

平成８年９月吉日
USP　入江“Anythin'”茂明