三方よし
売り手よし、買い手よし、世間よし
商売において二者が良いのは当然のこと、社会に貢献できてこそ良い商売と言える。
現代にも通じる 近江商人の三方良しの心得
Introduction
今は昔、近江国(現在の滋賀県)をベースに全国を駆ける商人たちがいた。大坂、伊勢と並ぶ「日本三大商人」“近江商人”の活躍を描く、痛快ビジネス時代劇の登場です!
そろばん勘定だけじゃない。ある時はケガをした大工、ある時は閑古鳥が鳴く茶屋を助け、そしてまたある時は、店の大借金返済に挑む。
商いの才に長けた主人公銀次役には、デビュー作『許された子どもたち』で毎日映画コンクールの新人賞を受賞した上村侑。その仲間には森永悠希、黒木ひかり、田野優花、前野朋哉、鳥居功太郎といった若手俳優が結集。脇を固めるは、筧利夫、真飛聖、矢柴俊博、堀部圭亮、渡辺裕之、藤岡弘、といったベテラン勢と、村田秀亮(とろサーモン)、大橋彰(アキラ100%)、たむらけんじらお笑い勢です。
監督は『老人ファーム』『鬼が笑う』で高く評価された新鋭三野龍一。
無理難題に挫けず、あっと驚く発想で難局を乗り切る。今の日本には、こんな“商人ヒーロー”こそが求められています!
Story
近江商人との出会いから、大津の米問屋大善屋で丁稚奉公することとなった銀次。
それから5年…商才を発揮する銀次は、店の仕事だけではなく、職人の互助組合作りや茶屋の看板娘お仙のアイドル化計画などを手掛け、町の人々を助ける。そんな彼の元には同じ店の楓、眼鏡職人の有益や大工の佐助など仲間が集まるようになった。悪辣な奉行の罠によって、大善屋が千両もの借金を背負う。先輩の丁稚蔵之介の父も関わるこの悪企みから店を守るため、銀次は大津と15里=60km離れた堂島の米の価格差を利用した裁定取引を思いつく。電話もネットもない時代、飛脚でも半日掛かる距離を越え、情報を迅速に入手するため、銀次たちが仕掛けた壮大な作戦とは?
監督:三野龍一
1988年8月18日生まれ。香川県出身。京都芸術大学[(旧)京都造形芸術大学]映画学科を卒業後、助監督として映画・テレビドラマの現場に参加して経験を積む。その後実弟である三野和比古を映画制作の世界へと誘い、映画制作チーム「MINO
Bros.」を結成。初の長編監督作品『老人ファーム』は「カナザワ映画祭 2018」にノミネートされ、観客賞を受賞し、2019年4月より渋谷・ユーロスペースほか、全国公開を果たす。最新作は『鬼が笑う』 (22)、国内外で高い評価を受ける。
CAST
上村
侑
主人公の米問屋大善屋の丁稚、銀次を演じる。
2002年11月2日生まれ、鹿児島県出身。2017年、内藤瑛亮監督の『許された子どもたち』出演者ワークショップに参加。ワークショップ最終日に主役に抜擢される。同作で第75回毎日映画コンクール
スポニチグランプリ新人賞を受賞『親密な他人』(中村真夕監督)、『わたし達はおとな』(加藤拓也監督)、『さよなら、バンドアパート』(宮野ケイジ監督)、『海の夜明けから真昼まで』(林隆行監督)、『空の無い世界から』(小澤和義監督)がある。
森永悠希
米問屋大善屋の丁稚で銀次の先輩蔵之介を演じる。
1996年6月29日生まれ、大阪府出身。子役として活動を始め、NHK連続テレビ小説「芋たこなんきん」(06)、「ウェルかめ」(09)などに出演する。07年、平山秀幸監督の「しゃべれども しゃべれども」で劇場映画デビュー。万城目学のベストセラー小説の映画化『プリンセス トヨトミ』(11)では、女の子になりたいという悩みを抱える男子中学生役を演じ、坊主頭にセーラー服姿で登場して印象を残す。その他の出演映画に『ちはやふる』3部作、『あさひなぐ』(17)、『羊と鋼の森』(18)、『天外者』(19)、TVドラマで「さぶ」(NHK)
、「婚姻届に判を捺しただけですが」(TBS)、「絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜」(CX)などがある。
真飛聖
米問屋大善屋の主人伊左衛門の妻、朝陽を演じる。
1976年10月13日生まれ、神奈川県出身。 ‘95年宝塚歌劇団入団、’07年より花組トップスターに就任し、’11年退団。以後、女優として多くのドラマ・映画・舞台で活躍
。主な出演は、【ドラマ】「結婚するって本当ですか」、「続遙かなる山の呼び声」、「その女、ジルバ」、「あなたの番です」【映画】 「ミッドナイトスワン」(20)、「娼年」(18)、「闇金ウシジマくん
ザ・ファイナル」(16)【舞台】「雪やこんこん」(22)、「グッドバイ」(20)
黒木ひかり
米問屋大善屋の主人伊左衛門の娘、楓を演じる。
2000年6月25日生まれ、東京都出身「ウルトラマンZ」のメインキャスト:オオタ ユカ役に抜擢され、ロングランヒットとなった『アルプススタンドのはしの方』(20)では成績優秀のブラスバンド部部長の久住智香役を熱演するなど様々な作品に出演している。
サッカー番組やべっちFCの後継番組DAZN「やべっちスタジアム 」のレギュラーアシスタント、TBS「王様のブランチ」レギュラーリポーターを務める。
前野朋哉
眼鏡売りの行商、有益を演じる。
1986年1月14日生まれ、岡山県倉敷市出身。学生時代から自主映画の制作を始め、 石井裕也監督の『剥き出しにっぽん』(05)やに出演し、短編『グレートブリテン』(07)では主演を務める。自身が監督・脚本・主演を兼ねた『脚の生えたおたまじゃくし』(09)は、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭のオフシアター・コンペティション部門で審査員特別賞とシネガー・アワードを受賞。その後は俳優として『桐島、部活やめるってよ』(12)、『図書館戦争』(13)、といった話題作に出演する。16年にはauの人気CM「三太郎」シリーズに一寸法師役で登場して注目を集める。近作には主演作『魔法少年☆ワイルドバージン』(19)、『ハケンアニメ!』(22)などがある。TVドラマでは、NHK連続テレビ小説「わろてんか」(179、「カムカムエヴリバディ」(21)などにレギュラー出演した。
田野優花
むさしの森茶屋の看板娘、お仙を演じる。
1997年3月7日生まれ、東京都出身。2011年、AKB48第12期研究生オーディションに合格。「トロイメライにさよなら」(14)で舞台初出演にして初主演を務め、宮本亜門演出のミュージカル「ウィズ?オズの魔法使い?」(15)の主人公ドロシー役に選出される。また映画では『リンキング・ラブ』(17年)で主演を務める。2018年にAKB48を卒業後、辻村深月シアター「かがみの孤城」主演こころ役やミュージカル「ピーター・パン」タイガー・リリー役等舞台を中心に活動。
村田秀亮(とろサーモン)
薬売りの喜平を演じる。
1979年12月3日生まれ、宮崎県宮崎市出身。2002年に高校の同級生、久保田かずのぶとお笑いコンビ、とろサーモンを結成。2017年にはM-1グランプリの王者となる。お笑いのフィールド以外でも役者、ナレーターと幅広く活躍。
主な作品に『ウミスズめし』(13)、『あさひるばん』(13)、『牝猫たち』(17)、『耳を腐らせるほどの愛』(19) 、『9.9-刑事専門弁護士-THE
MOVIE』(21)がある。
鳥居功太郎
大工の佐助を演じる。
1988年10月19日 生まれ。愛知県出身
ドラマは、’19年「盗まれた顔〜ミアタリ捜査班〜」(WOWOW)、同ドラマスペシャル アガサ・クリスティ「予告殺人」(テレビ朝日)、同「僕はまだ君を愛さないことができる」(フジテレビ)、同「ポイズンドーター・ホーリーマザー」(WOWOW)、同「全裸監督」(Netflix)、’20年ドラマ10『タリオ
復讐代行の2人」(NHK)、「知らなくていいコト」(日本テレビ)、’22年「悪女」(日本テレビ)等に出演。映画は、’20年「37
Seconds」、同「とんかつDJアゲ太郎」、’21年「189」’22年「鬼が笑う」、同「天上の花」などがある。
たむらけんじ
お客の孫太郎を演じる。
1973年5月4日生まれ、大阪府出身。漫談を主とするピン芸人、実業家。NSC大阪11期生。全国ネットでは、ふんどし姿にサングラスという裸芸人姿が定着しているが、関西の番組では普通の格好で出演している。「ごきげんライフスタイル
よ?いドン!」「大阪ほんわかテレビ」など関西の番組を中心に出演。焼肉の店「炭火焼肉たむら」など実業家としての顔も持つ。
大橋彰(アキラ100%)
銀次の父親、銀一を演じる。
1974年8月15日生まれ、埼玉県出身。
芸人としては2005年にタンバリンというコンビを結成。2010年に解散してピン芸人となる。全裸に股間をお盆で隠すスタイルの芸「絶対見せない
de SHOW」で「R-1ぐらんぷり2017」優勝。その後も裸芸を維持しつつ、映画、ドラマ、バラエティ番組のドラマパートなどで高い演技力を見せる。本名の大橋彰名義で出演した2019年公開の映画『こはく』では井浦新と兄弟役を演じた。
矢柴俊博
柏屋の主人で蔵之介の父親平蔵を演じる。
主な出演作に、ドラマ『電車男』大河ドラマ『真田丸』連続テレビ小説『まんぷく』、映画『クライマーズハイ』『64-ロクヨン-』『マスカレード・ナイト』『大怪獣のあとしまつ』など。
近年の出演作に、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』ドラマ『仮面ライダーリバイス』『祈りのカルテ』、映画『ハケンアニメ!』がある。
堀部圭亮
大津奉行を演じる。
東京都出身。1986年にお笑いコンビ「パワーズ」としてデビュー、現在は俳優として活躍。最近の主な出演に【舞台】、『シラノ・ド・ベルジュラック』(22/谷賢一演出)、『室温』(22/ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出)、『ホームレッスン』(22/シライケイタ演出)【映画】『Fukushima
50』『his』『Shell and Joint』、【ドラマ】『カムカムエブリバディ』(NHK)、『今夜コの字でSeason2』(BSTX)、『さまよう刃』(WOWOW)、『共演NG』(TX)など。
渡辺裕之
大工の親方、岩男を演じる。
1955年12月9日生まれ、茨城県水戸市出身。大正製薬「リポビタンD」のCMなど肉体派の顔も持つ。主な作品として、テレビドラマ「ウルトラマンガイア」「江戸前の旬」「ノーサイド・ゲーム」、映画「オン・ザ・ロード」「ガメラ
大怪獣空中決戦」「貞子dx」「僕らはみーんないきている」などがある。
藤岡弘、
大津藩藩主を演じる。
1946年2月19日生まれ、愛媛県出身。
松竹映画でデビュー後、青春路線で多くの映画・ドラマにて主役を務め、仮面ライダーの“本郷猛”として一世を風靡。ハリウッド映画にも出演し、国際俳優として活躍の場を広げる。また、柔道、空手、刀道、抜刀道、小太刀護身道など、あらゆる武道に精通した武道家としても知られている。
筧利夫
米問屋大善屋の主人伊左衛門を演じる。
1962年生まれ、静岡県出身。大学時代に「劇団☆新感線」に参加。卒業後は「第三舞台」の看板俳優として活躍。主な出演作に、映画『寝盗られ宗介』(92)、『踊る大捜査線』シリーズ、『THE
NEXT GENERATIONパトレイバー首都決戦』シリーズ、舞台「飛龍伝」「ミス・サイゴン」など。TVドラマには『とと姉ちゃん』、『ボクの妻と結婚してください。』『遙かなる山の呼び声』、大河ドラマ『龍馬伝』などがある。
撮影日記
2021年5月10日(月)DAY1
いよいよクランクイン。滋賀県高島市畑(はた)にある棚田から。
物語の冒頭シーン、銀次が父親の銀一を追いかけ、畑を耕すシーンを撮影。地元の方に協力してもらい、実際の畑に見えるように大根畑を作る。その後、滋賀県米原市世継(よつぎ)にて喜平(とろサーモン村田さん)が銀次に優しく語りかけるシーンの撮影。
午前中の晴れから曇天に変わり、日没間近のため撮り切れるか焦るスタッフ。無事、撮影終了。
5月11日(火)DAY2
滋賀県甲賀市の油日(あぶらひ)神社にて銀次が大根を売るシーンを撮影。
エキストラさんも多く、支度班も大忙し。喜平が銀次の大根を全部買う太っ腹を見せる。
5月12日(水)DAY3
この日も同じく油日神社にて撮影。お侍さんに斬りかけられるも喜平が銀次の身代わりにしょっぴかれる。例年よりも早い梅雨入りに泣かされる。雨で中断しながら何とかこのシーンを撮りきる。ちなみにこの油日神社は「るろうに剣心」など撮影でよく使われる神社。侍役の半田周平(はんだしゅうへい)さんは三野龍一監督の前作「鬼が笑う」で主役をされており、新谷プロデユーサーに「日本のゲイリーオールドマンだ」と言わしめ、出演シーンが増えたほどの狂った(いい意味で)お芝居でした。
5月14日(金)DAY4
滋賀県近江八幡市、時代劇でよく使われる八幡堀で撮影。銀次たちの大津米会所からの帰りのシーン。 その後、彦根オープンセットで大善屋に到着する伊左衛門たちの撮影。大善屋の肝っ玉かあちゃん真飛聖さん初のお出番。
5月15日(土)DAY5
彦根オープンセットにて町の職人さん達に、主人公の銀次がとある提案をするシーン。段取りをやってみると、30名以上の職人さんに銀次が取り囲まれるハメになり、どう撮っていくか頭を悩ませる監督とカメラマン。何度もテイクを重ね、キャスト陣の疲れも見え隠れしたが、このシーン最終カットのOKでキャスト・スタッフ共に自然と拍手がこぼれた。
この日が撮影初日であった主演、上村侑さん。クランクインから撮影に同行していた為、銀次のイメージが固まったようで凛々しさと、少し抜けたお芝居にこの映画の方向性を見いだしてくれた。
5月16日(日)DAY6
銀次をライバル視する蔵之介役、森永悠希さん。常に劣等感を抱き続けるお芝居に、見ているスタッフも辛そうになるが、カットがかかった瞬間にコロッと切り換えられる子役からの経験豊富さを目の当たりにした。この物語の家族、米問屋の大善屋(だいぜんや)紹介シーンでは、父親(伊左衛門)役の筧利夫さんがテストでアドリブを連発しスタッフは大爆笑。「大善屋の名前、セカンドストリートに変えようかなぁ」と某プロデューサーの作った会社をいじる次第に。
5月17日(月)DAY7
大善屋の顧客である孫太郎役、たむらけんじさんが登場。当て書きのような関西弁が心地良い。
クランクイン後に行った全スタッフ・キャストのPCR結果が届く。誰ひとり陽性反応はなく、撮影を続けられることに安堵する。
5月18日(火)DAY8
この作品の肝になる旗振りのシーンを有益(ゆうえき)役の前野朋哉さんとお仙役の田野優花さんに指導する三野監督。撮影途中で雨が降り、スタッフ・キャストのテンションが下がるも、この日のお昼ご飯は前野さん差入れの近江牛弁当!例年の梅雨入り(6/6ごろ)より三週間も今年は早く、雨に泣かされるが「終わらない撮影はない」と近江牛弁当を頬張りながら前を向く。だが撮影は深夜2時まで続き、疲労は蓄積する。
5月19日(水)DAY9
睡眠時間も乏しい中、朝から滋賀県近江八幡市佐波江浜(さばえはま)に向かう。お仙親衛隊が旗振りの練習を行うシーン。
午前中はやまない雨の中、ヲタ芸YouTuberでキャストのギアさんが親衛隊の振付け練習を行う。
もう一人のYouTuberでんがんさんはリアルに学生時代、アイドルのヲタクだったそうで振付けに熱が入る。した。
5月21日(金)DAY10
大善屋の看板娘、楓役の、黒木ひかりさんがおにぎりを運ぶシーン。そのおにぎりで皆にひらめきの作戦を説明する。
5月22日(土)DAY11
時代劇で大変なのは着物とカツラがキャストの人数分いること。この日、茶屋娘お仙のLIVEに集まる人々90名。
またもや雨が降り中断の中、頭をかかえるチーフ助監督鹿川さん、「明日の予備日も使うことを想定しています」との相談に衣裳部さんや床山さん(カツラ担当)から「絶対に今日中に撮り切ってください」との押し問答。昼食後、奇跡のように雨がやみ何とか撮り切れましが、佐助役の鳥居功太郎(とりいこうたろう)さんがギックリ腰で救急車で病院に運ばれる事態に。
5月24日(月)DAY12
場所は変わって滋賀県東近江市にある近江商人屋敷にてロケ。館長の河内(かわち)さんがとても協力的でロケハン当初工事予定で使えなかった場所も調整してくださり撮影でお借りさせて頂きました。明日から京都ロケに移動の為、今日は何とか早く切り上げたいところだがまたしても小雨が。先日撮り切れなかったドローンカットを小雨の中、強行する。ドローンはパソコンを空に飛ばしているようなものなので雨で落ちないかとヒヤヒヤするが成功。
5月25日(火)DAY13
京都は松竹撮影所で撮影。ギックリ腰を患った佐助役の鳥居功太郎さんも何とかアクションが出来るまで復活。親方役、渡辺裕之さんとの殴り合いの熱演もスタントなしで無事撮影終了。夜の宴会シーンでも佐助が盛りあげてくれた。
5月26日(水)DAY14
奉行所にて伊左衛門が奉行の堀部圭亮さんに「銀次を返してください」と懇願するシーン。
奉行の悪事が殿(藤岡弘、)さんに伝わり、典型的な勧善懲悪を安定感抜群に演じてくださる俳優陣の皆さま。撮影の合間には宣伝用スチール撮りも行い、いつもに増して中身の濃い一日。喜平役とろサーモン村田さんはこの日でクランクアップ。お疲れ様でした。
5月27日(木)DAY15
雨の中、奉行所内の撮影が始まる。現場ではものすごい雨音だったが、仕上げの音を聞くと微塵も雨を感じさせない。録音部さん、整音部さんのなせる技。この後の外の撮影を心配していたが、雨あがる。続々とクランクアップさせるキャスト陣。奉行役、堀部さんの「とても濃い3日間でした」という言葉に共感する撮影隊。銀次の父親、銀一役の大橋彰(おおはしあきらアキラ100%)さんもお疲れ様でした。
5月28日(金)DAY16
松竹撮影所、最終日。お仙のライバル茶屋の撮影。江戸時代に存在した茶屋娘の番付、実際に人気順に表記されていたそうだ。一番人気のおひさ役、高梨瑞樹さんに接客してもらい思わずにやける平蔵役、矢柴俊博さん。
5月29日(土)DAY17
ところ変わって、本日は京都東映撮影所にて大津米会所のシーンを撮影。米の売買をしている客役として東映俳優部の方々にもご出演して頂く。撮影に慣れてらっしゃるためカメラのフレームに収まりが良く、賑わっているシーンが引き締まる。
6月1日(火)DAY19
見晴らしの良い彦根市石寺町荒神山(こうじんやま)にてヤグラに乗る人物たちのシーン。トラックで現場まで運び、あとは人力で。1つのシーンを撮影する為に、スタッフが協力しあって作りあげる事が映画の醍醐味であると実感する。
我らの基地、彦根オープンセットに戻って大善屋の屋根の上から旗を降る楓(黒木ひかり)さんの撮影。コウメ太夫役のコウメ太夫さんはテントでお弁当を食べているだけで、スタッフたちが和んでいました。
6月3日(木)DAY21
続々とキャストの皆さんがアップしていく。三週間ほどのお仕事を通して、距離が近づいて来ると別れが来てしまう淋しさを感じながら、この映画を成功させたいとの思いが募る。最後の挨拶では必ず笑いを取る筧利夫さん。
6月4日(金)DAY22
雨の中、銀次と蔵之介が想いを吐露し合うシーン。台本では銀次が殴る、となっていたが監督・キャストの話し合いで抱き締める、に変更となった。いかにも令和的なシーンに変わる。リアルに雨も降っていたが、制作部さんが路地裏にホースでうまく雨を作る。
6月5日(土)DAY23
享保時代、日本一の活況を呈した大坂堂島米会所の売買シーン。この米価格を50Kmも遠くの滋賀県大津に数十分で届けるとは、当時の人の知恵には恐れ入る。当然、嘘の情報を流すと儲かるものも儲かりはしない。
父親とのやり取りの手紙を燃やす蔵之介(森永悠希)さん、オールアップお疲れ様でした。
6月6日(日)DAY24
最終日、いよいよクランクアップです。ラスト現場は滋賀県長浜市高月町にある西野水道(にしのすいどう)
ドローンが1台壊れるハプニングもあったが、船で大津に向かうタイトルバックの画も無事撮影終了。
|